JA香川県筆岡支店集荷場で30日、今年度の四角いスイカの初出荷が行われた。観賞用として主に東京・大阪方面に出荷されるという。

JA香川県筆岡支店集荷場で初出荷される四角いスイカ(昨年の様子・JA香川県提供)

同商品は、生育途中のスイカに型をはめて作られた1辺19センチの「四角いスイカ」。この四角いスイカは、産地低迷を打開しようと約30年前にJA香川県善通寺西瓜部会で研究・開発されたもので、現在6軒の農家により生産されている同市だけの特産品だという。スイカの成型に用いられる型は、辺が鉄製で面が透明の強化プラスチック製という特別なもので、特許を取得しているとのこと。栽培が難しいため、出荷できるのは6~7割程度だという。

生育の途中で収穫するため甘みが少なく食用には向いておらず、また、寝かせても食べられるようにはならないとのこと。しかしながらそのユニークな形状から百貨店や大手果物店から鑑賞用・ディスプレイ用として人気が高く、ほとんどが東京・大阪方面に売られていくとのことだ。

今年は約650個を7月15日頃まで順次出荷される予定。また、個人向け販売として、JA香川県のWEBサイトからの通信販売も近いうちに開始するとしている。通信販売の予定価格は1万3,000円(送料込み)。