独SAPは17日(現地時間)、製造業務ソフトウェアを提供する米Visipriseを買収する計画を発表した。買収金額などの詳細は公開されていない。製造現場ソリューションを取得することで、完全なプラントオペレーション戦略を強化する。

Visipriseはプラントレベルの製造オペレーション管理ソリューションを開発/提供するISV。SAPとは2005年よりパートナー関係にあり、ディスクリート製造業者向けに製造プロセス管理技術を共同で提供している。世界に約60社の顧客を持ち、SAPとの共同顧客も多いという。

SAPでは買収のメリットとして、同社のソリューション体系「Visiprise Manufacturing」と「SAP Business Suite」アプリケーション、「SAP Manufacturing Integration and Intelligence (SAP MI)」と組み合わせることで、プラントレベルでの運行や生産に関する可視化を改善でき、需要に迅速に対応できるとしている。

買収は今年7月中に完了の見込みという。