Google App Engine

Googleは4月7日(米国時間)、WebアプリケーションプラットフォームGoogle App Engineを発表した。Google App EngineはGoogleのサーバにWebアプリケーションを構築できるというもので、Googleが提供するスケーラブルなプラットフォームを活用できるという特徴がある。当初サポートされるプログラミング言語はPythonだ。

Googleは2008年5月末になってから招待制で公開していたGoogle App Engineを一般開放した。当初は1万人を招待対象としたがのちに7万5千まで拡張した。今回これが一般開放された。ただし、アプリケーションを作成するには携帯電話を使った認証が必要になる。日本ではDoCoMo、au、ソフトバンク、Willcomをサポートしているが、執筆現在ではDoCoMoとauを使った認証には問題が発生しているとされている。

Google App Engine アプリケーション作成には携帯電話を使った認証が必要

現在のところディスクストレージは500MBまで、ページビューは月あたり500万ビューまでは無償で提供されている。2008年中にはそれ以上のリソースを使いたいデベロッパに対して有償でのリソース提供サービスを開始するとし、決定ではないがだいたい次の価格になるのではないかと提示されている。

  • CPUコア時間ごと: 0.10 - 0.12ドル
  • 月1GBストレージごと: 0.15 - 0.18ドル
  • ネットワーク帯域外向け1GBごと: 0.11 - 0.13ドル
  • ネットワーク帯域内向け1GBごと: 0.09 - 0.11ドル

また要望に応じてPicasa Web Albumsと同じインフラを使って提供されるエンハンス画像や基本的な画像操作(リサイズ、回転、フリップ)を可能にするAPIが導入されたほか、データソースクエリを削減してページレンダリングを高速にするための高性能キャッシュレイヤAPIとしてMemcache APIが導入されている。