またまた鈍行電車に揺られて4時間ほど、JR飯山線の戸狩野沢温泉駅を降りると会場に向かうバスは行ってしまったばかり。気温25度以上という春には珍しい照りつける太陽のもと、「1時間くらいで着きますよ~」という観光案内所のおじさんの声に励まされ、徒歩にて会場へ向かう。

JR飯山線の戸狩野沢温泉駅

車さえ通らない道を、ひたすら地図を頼りに進む。途中、酒屋の前を通り、さらに進むと遂に「歓迎」の看板が目に入ってきた。あとは会場を探すばかりだ。

歓迎の文字が!!

そして遂に、小さなお土産屋さんにて開催されている展示を発見。念願の仔犬とのご対面である。小さなゲージの中には3匹の仔犬がきゅんきゅん鳴いていた。

公開されていた仔犬たち。名前はまだない

か、かわいい!! つぶらな瞳ながらその眼には迫力があり将来が楽しみなワンコたちだ。母犬、父犬揃って県指定天然記念物に認定されているサラブレッド犬というだけのことはある。長旅の疲れもこのかわいさにすっかり癒されてしまうのであった。

おとなしそうな男のコ

こちらが女のコ。眼力は迫力有

なお、川上犬を飼いたい!と思ってしまったアナタに朗報。川上犬保存会の飼い主希望名簿に名前を連ねれば、飼い主になれる可能性があるのだ。ただし現在、約100名の希望者が待機している状態なのだとか。しかも「文化財を守る立場として飼い主の方にもしっかり飼っていただけるかの審査があります」(たかはしさん)という。少し長い道のりではあるが、貴重な川上犬を大切に保護していくためにも重要なことなのだと感じた。まずは、飼う前の下見としても一度川上犬に会いに、川上村を訪れてはいかがだろうか。

戌年に上野動物園で展示されていた三頭(生後100日頃)