Internet Systems Consortiumは29日 (米国時間)、DNSサーバソフトの最新版「BIND 9.5」をリリースした。ANSI CコンパイラとPOSIX互換機能を備えたシステムに対応、LinuxやMac OS X、HP-UXなどのUNIX系OSで動作確認が行われている。

2007年2月に公開されたBIND 9.4のアップデートとなる今回のリリースでは、RFC 3645として勧告されたDNSサーバの認証方式 (GSS Algorithm for TSIG、GSS-TSIG)、同じくRFC 4701にあるRR符号化用のDNS資源レコード「DHCID」、RFC 5001にあるDNSネームサーバー識別子「NSID」がサポートされた。

ほかにも、XML形式のサーバ統計情報をhttp経由で取り出す機能が実験的にサポートされたほか、自動文書生成システム「Doxygen」を利用したドキュメント作成機能が追加された。LRUキャッシュクリーニング技術の改良も行われている。

BIND (Berkeley Internet Name Domain) は、カリフォルニア大学バークレー校で開発がスタートした、オープンソースのDNSサーバソフトウェア。DARPAインターネットの時代より利用されてきた経緯もあり市場シェアが高く、インターネットにおける事実上標準のDNSサーバソフトとされる。