NECエレクトロニクスは27日、子会社のNECセミコンダクターズ山形の300mmウェハ対応ラインの生産能力を、現在の月産1万3,000枚から2010年末までに同2万5,000枚に増強することを発表した。

今回の生産能力増強の第1弾として、今年度は約100億円を投じ、2009年3月までに工場棟1階のクリーンルーム内の生産能力を月産2万枚まで引き上げる。その後、第2弾として、次年度に5000枚の生産能力増強を行う計画で、現在の工場1階に隣接する空きスペース(5,750平方メートル)にクリーンルームを設置し、装置の搬入を行う。

同社では、完成する生産ラインの最終的な生産能力は、将来的には3万枚程度まで拡張が可能だとしている。

なお、同社では、今回の生産能力増強を決めた要因として、55nmプロセス品をはじめとする先端製品の受注が急増している点を挙げたほか、次世代となる40nmプロセス製品の設計から開発、生産までを自社グループ内で行うことにより、製品の品質や性能、供給能力などについてユーザーへ高い信頼性を提供できるようになるとしている。