東芝は15日、デジタルハイビジョンレコーダー「VARDIA」シリーズの新製品「RD-X7」「RD-S502」「RD-S302」「RD-E302」を発表した。発売はRD-E302のみ7月上旬で、残りの3製品は6月中旬を予定している。価格はオープンで、推定市場価格はRD-X7が16万円前後、RD-S502が11万円前後、RD-S302が9万円前後、RD-E302が7万円前後と予想される。

同社のデジタルハイビジョンレコーダーは従来、HD DVD搭載モデルを中心としたラインナップだった。しかし既報のとおり、同社は2008年2月19日にHD DVD事業からの撤退を発表しており、今回発表されたモデルは4機種ともDVD+HDDモデルで、同社の「VARDIA」シリーズは、RD-X7をフラッグシップとし、デジタルダブルチューナーを搭載したスタンダードタイプのRD-S502/302、デジタルシングルチューナーを搭載するエントリーモデルのRD-E302という構成になる。なおDVD+HDD+VHSのRD-W301は、継続販売される。

RD-X7は、デジタル×2/アナログ×1のチューナー、1TBのHDDを搭載したモデル。ハイビジョン放送を圧縮効率の高いMPEG-4 AVCに変換し、HDDに記録することが可能で、3.6Mbpsで記録した場合、フルハイビジョン解像度のまま約533時間という長時間録画ができる。また、普通のDVDにMPEG4 AVCで記録する「HD Rec」機能にも対応。従来はDVD-Rのみが公式対応のメディアだったが、DVD-R DL、DVD-RW/RAMにも記録が可能となった。さらに、DVDをHDVRフォーマットで初期化した場合、VR(MPEG2)やTSE(MPEG4)で録画したものだけでなく、フルハイビジョン放送をそのまま録画したTS(MPEG2)モードのタイトルもそのまま焼くことが可能となっている(3倍速以上のCPRM対応メディアが必要)。

フラグシップモデルとなる「RD-X7」

RD-X7の背面パネル。コンポジット出力端子に金メッキを施すなど、高級感のある仕上がり。モニター出力も装備する

録画機能だけでなく、再生時の映像の品質も、シリーズの頂点に相応しいものとなっている。その中心となるのが、新たに採用されたSilicon Optix社の高性能ビデオスケーラー「HQV ReonVX」。ハイビジョンではないコンテンツもジャギーやノイズの発生を抑えてハイビジョン相当の画質にアップスケールすることが可能だ。

また、DVDソフトを鑑賞する場合に、保存されている480p/24Fの映像からダイレクトに1080p/24Fの映像を作り出し、高画質で鑑賞することが可能だ。従来は、元の映像から、480i/60Fの映像を作成し、そこから480i/24Fへの変換を行い、次に480iから480pへのIP変換、最後に1080pに変換するという手順でアップスケールが行われていたが、ダイレクト変換により、アップスケール時の映像の劣化が軽減されている。

スタンダードモデルのRD-S502/302は、デジタル×2/アナログ×1のチューナーと、それぞれ500GB/300GBのHDDを搭載したモデル。RD-X7と同様に、HDDへのMPEG-4 AVC記録、HD Recに対応している。なお、RD-X7とRD-S502/302は、i.Link(TS)の入出力端子を装備する。使い勝手の面では、新たに「高速起動」モードを搭載。電源オンから映像が映るまで、あるいは番組表を表示させるまでの時間を短縮している。

デジタルWチューナーを搭載する「RD-S502」。DVD Burningにも対応

RD-S502の背面パネル

また、KDDIが運営する「DVD Burning」サービスにも対応。DVD Burningとは、ネットワーク上から好きな映像コンテンツをダウンロードしてそのままDVDに焼けるというサービス。DVD Burningによって作られたDVDは、CPRMに対応している機器ならば、DVDプレーヤーやPCなど、RDシリーズ以外の機器でも試聴することが可能だ。現在は、PC向けにのみサービスが行われており、RD-S502/302は、レコーダーとしては初めての対応となる。DVD Burningのサービスは、「番組ナビ」のメニューから使用可能(ただし、初会の登録時にPCでのアクセスが必要となる)。現在、3,000本以上のコンテンツが登録されており、今後も増えて行く予定とのことだ。

RD-E302は、デジタル×1/アナログ×1のチューナーを搭載したレコーダー。HDDは300GBで、従来モデルRD-E301などから変化はない。またMPEG-4 AVCやHD Recにも対応していない。

デジタル×1/アナログ×1のチューナーをを搭載するRD-E302

RD-E302の背面パネル

なお、今回発表された4モデルはすべて、HDMI連動の「レグザリンク」に対応。同社の液晶テレビREGZAシリーズだけにとどまらず、ONKYOやYAMAHAといったオーディオメーカーにも対応機器が増えつつある。また、4モデルともダビング10に対応予定。4モデルとも、ダビング10の放送開始予定以降に発売されるモデルだが、正式決定が遅れた場合、発売後にバージョンアップするという方法での対応となる。