東京・吉祥寺のセレクトショップ「METEOR」において、5月3日より「わたしのファミカセ展 2008」が開催されている。期間は5月31日まで。営業時間は13時~20時で月曜休み。観覧無料。

ずらりと並んだ"俺ファミカセ"。カートリッジには希望、妄想などが自由に詰め込まれている

「わたしのファミカセ展」は、1983年に任天堂が発売し一大ブームとなった家庭用ゲーム機・ファミリーコンピュータ(ファミコン)のカセットをキャンパスとして、自由にデザインして展示するというもの。今年で4回目を迎える人気イベントで、今回は50以上の作品が集結。デザイナー、フィギュア作家、エンジニア、製造業など様々な業種から、ファミコンを愛してやまない人が参加した。

展示された作品は、どれもファミコンを遊んだ原体験をモチーフとしたものなど、ファミコンへの思いが込められたものばかり。さらにゲーム内容の解説も同時に掲示され、現在では考えられないような奇抜な設定で見る人を楽しませてくれる。気になる人は、ぜひ一度お店へ遊びに行ってみてはいかがだろうか。

ゲーム作家・遠藤雅伸氏は、開発に携わった『ドルアーガの塔』を題材に作品を発表。1カートリッジにに5本詰め込んだ「5in1」というのが、なんとも怪しさを醸し出してます

『太鼓の達人』でキャラクターデザインを務めた、イラストレーターの横尾有希子さんの作品。型番やメーカー名など、細部までこだわりが感じられる

東京ピストル(草なぎ洋平氏+内川たくや氏)の作品『ブレス』。カートリッジの接触が悪いときに端子を口で吹いた経験は、多くの人が経験があるはず

『ミシシッピー殺人事件』などを生み出したゲーム会社・ジャレコのカートリッジを使用したナツミ氏。カートリッジのタイプや色など要望にあったものを、店長の坂上さんが準備した

また遠くて見に行くのが難しいという人には、展示作品と架空の解説を、公式サイトからも見て楽しむことができる。そのほか展示期間中、展示されたファミカセの人気投票を店舗とウェブで実施中。抽選で展示作品が描かれた記念マグマカップのプレゼントも予定されているので、ぜひお気に入りのファミカセを選んで投票してみてほしい。

自分でプログラミングができる『ファミリーベーシック』で制作された、シューティングゲーム『ザックナーII』も同時出展され、試遊可能。『マイコンベーシックマガジン』(93年5月号)にて、ベストプログラマー作品に選ばれた

「METEOR」では、ファミコンカセットの発売なども行っている。ファミコン世代には懐かしいタイトルも多数並んでいるので、展示作品と同時に楽しんでほしい