大手通信機器ベンダのスウェーデンEricssonは25日(現地時間)、2008年第1四半期(1月 - 3月期)の業績報告書を発表した。売上高は前年同期比5%増の442億SEK(スウェーデンクローネ、約7,722億円)となったが、営業利益は同47%マイナスの43億SEK(約751億円)となった。だが、業界予想を上回ったために同社の株価は急騰、テレコム市場の底堅さを裏付けるものと評価されたようだ。

第1四半期の売上高は442億SEKとなり、前年同期比5%増、実質ベースでは9%の成長としている。リストラ経費を除いた営業収益は43億SEK、前年同期比47%減となった。営業利益率は9.7%で、前年同期比の19.3%から悪化した。同期、純利益は前年同期から55%減少し、26億SEKとなった。

今年は、Ericssonが強いモバイルをはじめ、通信市場全体で成長が鈍化することが予想されている。同社の営業利益について、業界アナリストらの予想値平均は39億5000万SEKだったが、実際の数値がこれを大きく上回ったことから、同社の株価は2003年4月以来の伸び率(17%増)で伸びた。同社CEO兼代表取締役のCarl-Henric Svanberg氏は、「現在のビジネス環境と米ドルの下げを考慮すると、われわれのビジネス進展はすばらしいものとなった」とコメントしている。

主力事業であるネットワーク部門は、前年同期比2%増となった。成長国におけるモバイルインフラ市場はほぼ横ばいで推移すると予測しているが、インドなどの途上国市場は引き続き堅調に伸びているという。成長国ではHSPAのサービス開始が進んでおり、インドや中国などではGSMへの需要が引き続き高いという。一方、ロシアやラテンアメリカでは、3Gサービスの開始が続いているという。今後に関しては、米ドル安が収益に影響を与えると予想している。

IPルーティングのRedback事業については、米国外での売り上げを増やした。Ericssonが同社を買収して以来、65カ国100社以上のオペレータにRedbackベースのソリューション提供で契約したという。

今後も、WCDMAやLTEの研究開発に投資を行う。オペレータの中には14.4Mbpsへのアップグレードを計画中のところも多く、Ericssonでは今年後半には、21Mbpsサポートを実現する計画という。

サービスでは、管理サービスなどが好調で8%増で成長した。

地区別に見ると、今期、西欧州市場は成長率が7%減と赤字になったが、北米が同39%増、ラテンアメリカが25%増と好調だった。アジア太平洋は5%増だった。

今後も市場は横ばいで推移すると見ており、コスト削減などで調整していくという。