MicrosoftとNovellは21日 (米国時間)、特に中国市場において両社の提携を強化し、追加投資を増やす方針を明らかにした。両社は、旺盛な需要が見込まれる高性能コンピューティングや仮想化システムの分野において、マーケティングやトレーニングを協力して進める予定。

今回の提携強化は、オープンソースソフトウェアとMicrosoft製品の相互運用性向上と、オープンソースソフトウェアとプロプライエタリ製品が混在する環境 (mixed-source) を安心して利用できることへの需要が、中国市場で高まっていることに応えるもの。両社は、無償 / 未サポートのLinux導入企業を有償サポート付きのSUSE Linux Enterpriseへと移行させることや、オープンソースソフトウェアとMicrosoft製品の相互運用性向上に注力していく。

提携強化にあわせ、中国最大手の損害保険会社である中国人民財産保険 (PICC) と、スーパーマーケットチェーンのDaily Farm、スーパーコンピュータメーカーの曙光 (Dawning Information Industry) の3社が、MicrosoftからSUSE Linux Enterpriseの3年間のサポートサブスクリプションを受けることも発表された。

MicrosoftとNovellは、2006年に戦略提携を発表。両社が擁する特許を互いの顧客に対し許諾するほか、仮想化やオフィス文書フォーマットの互換性など広範囲にわたり技術提携を実施してきた。