iGoogleでアーティスト制作のガジェットなどを楽しめる「アーティストiGoogle」の世界を体験できるカフェ「iGoogle アートカフェ」が12日、東京都港区の六本木ヒルズにオープンする。故手塚治虫氏が使っていた文房具やリリー・フランキー氏の画材など同プロジェクトに参加するアーティストのゆかりの品などが展示されている。

六本木ヒルズにオープンする「iGoogle アートカフェ」

iGoogleはグーグルが提供する自由にガジェットを選んでオリジナルのホームページを作ることができるサービスで、2005年に米国でサービスが開始され、日本では2006年秋に開始。今年3月には、アーティストとの協力プロジェクト「アーティストiGoogle」を世界に先駆けて日本で先行開始し、リリー・フランキー氏や日比野克彦氏らが制作した背景画像やガジェットをiGoogleに使うことができるようになった。

「iGoogle アートカフェ」は、アーティストiGoogleを現実の世界でも体験できる"リアル アーティストiGoogle"として六本木ヒルズ・ヒルズサイド2階に12日にオープン。

同カフェでは、参加アーティストごとに、各アーティストの制作した背景画像と作品と関連する品々を展示。「グーグルカラー」にちなんだスペシャルフードやドリンクを楽しみながら、故手塚治虫氏が使っていた文房具やリリー・フランキー氏の画材などの貴重な展示品を鑑賞できる。また、iGoogleをその場で体験できるようにデモンストレーション用のPCコーナーを設置するほか、無線LANや電源を用意しており、PCを持ち込んで一仕事……という人も利用しやすくなっている。「カフェスペースで食事しながらPCを使うこともできます。PCの貸し出しも行なっているのでスタッフまでお声がけください」(スタッフ)。

アーティストiGoogleに参加しているアーティストに関する品々を展示

iGoogleを体験できるPCコーナーを設置。店内前方のカフェコーナーではイベントスペースにもなる

貸し出しPCや無線LANの利用、店舗に関する質問は、「ASK ME」のTシャツを着たスタッフまで

iGoogle アートカフェのスペシャルメニューを用意

12日のオープンに先立って11日に行われた記者発表会では、グーグル社長の村上憲郎氏があいさつ。「グーグルのトップページはシンプルすぎて素っ気なく、もう一工夫ほしいというような意見をいただくことがあったが、iGoogleはそうしたイメージを一新できるサービスとして提供している。アーティストiGoogleと今回オープンするiGoogle アートカフェによって、さらに華やかで親しみやすいイメージを持ってもらえることができれば嬉しい」と、iGoogle アートカフェの狙いを述べた。

11日に行われた「iGoogle アートカフェ」の記者発表会であいさつする村上憲郎社長

iGoogle アートカフェは12日(土)から24日(木)までの期間限定で運営される。営業時間は11:00~23:00。期間中は、リリー・フランキー氏、日比野克彦氏、隈研吾氏ら参加アーティストによるトークイベントや、自作のイラストや写真をiGoogleのテーマ画像に加工し、その場で登録できる「iGoogle テーマファクトリー」などのイベントを実施する。

デモンストレーション用のPCでその場でアーティストiGoogleを設定した人には、ロゴ入りの特製ハンドミラーをプレゼントするなど、「来店者にさまざまな特典を用意している」(同社)という。