NECソフトとウルシステムズは、流通ビジネスメッセージ標準(流通BMS)分野で協業し、卸売業・製造業向けのソリューション「流通BMSかんたん導入パック」を開発した。4月10日より販売を開始し、価格は1セット550万円(税別)からとなる。

経済産業省の主導により、2007年4月にインターネットを活用した高速かつ安価な企業間電子商取引を実現する、次世代XML-EDIによる流通BMSが策定されたが、卸売業や製造業各社が導入するには、初期投資コストの高さや自社の基幹システムとの連携の複雑さなどが課題となっていた。

「流通BMSかんたん導入パック」は、流通BMSの取引で実績のある各種ミドルウェアと、耐障害性に優れたハードウェアを組み合わせたソリューション製品。先の課題をクリアにし、基幹システムと連携するためのシステム構築や、稼動後の保守も含めたトータルなサービスを提供する。

ハードウェアには、Express5800シリーズもしくはNX7700iシリーズを採用。対応OSはWindowsもしくはUNIX、ミドルウェアとしてデータベースやEDIソフトなどを活用する。

また、ウルシステムズが開発した「UJX-Starter KIT」は、流通BMSに対応したサービスをより簡単に実現するアプリケーションを使用する。UJX-Starter KITは、XMLで規定された受発注情報をCSVファイルに変換し、自社の基幹システムと流通BMSに対応している取引先とのデータ転送・接続処理を短期間で容易に実現する。