ウィルコムが通話定額の次に力を入れているのがメール機能だ。ウィルコム定額プランを契約していると、実はメールも送受信無料となるのだ。これはPHS本体から送信できるどんなメールでも無料なので、どうせ契約しているのなら有効に活用したい。また、ようやくウィルコムも他社との絵文字の送受信や、、いわゆる"デコメ"にあたる「デコラティブメール」対応したので、だいぶ普通に使えるようになってきている。(なお、「デコメ」はNTTドコモの登録商標)

メール機能は「デコラティブメール」に対応するためにこれまでの京セラ製PHSに搭載されていた「Be☆Starメール」から「NetFront Mobile Client Suite」に変更された

メール表示画面。ウィルコムでもようやく他社との絵文字が入ったメールの送受信が可能となった

デコラティブメール作成画面。実際にNTTドコモ「D905i」やau「W51H」などからテスト送信を行ったがきちんと表示できた

テンプレートの読み込み、保存も可能。「デコラティブメールスタートキャンペーン」として2008年5月31日まで公式サイトのデコメ対応サイトの情報料をキャッシュバックしてもらえるので、いまのうちにテンプレートを多く揃えておくといいだろう

HONEY BEEの本体にはメールを最大で約4MBまでしか保存できないため、デコラティブメールに対応したことで、メールの保存容量が気になる人もいるかもしれない。ウィルコムのEメールのサーバーの容量は、2008年3月から15MBに拡張されているだけに、4MBは少ない気がする。もちろん、添付ファイルは別途保存し、元メールを削除すればメール保存容量としてはカウントされないので、このあたりはうまく使いこなすしかないだろう。また、製品付属のWindows用ユーティリティを使ってPCにメールを転送し、保存しておくことも可能なので、PCを使える人はそういった機能を使うといいだろう。

ただ、デコメに対応したことにより、メール機能表示中にメールを受信できないなどといったようにユーザビリティの部分で非常に損をしているように感じた。このあたりの仕様は、京セラに確認した限りでは、現在では変更する予定はないとのことだ。また、通常のHTMLメールもHTML表示されるのだが、画像などが外部サーバーにある場合には表示されず、一部のHTMLメールは文字化けしてしまっていた。

ウィルコムのメールの特徴としては送受信が無料なのに加え、パソコンで使っているPOP/SMTPメールが使える点も利点が大きい。ようやく他社でもソフトバンクが「インターネットマシン 922SH」などで「PCメール」に対応してきたが、ウィルコムでは、HONEY BEEのようなローエンドモデルでも普通にPCメールが使えるのは便利だ。

メールはウィルコムのEメール(PDXドメイン)を含めて3つまでアカウントが登録できる。POP3/SMTPに対応したパソコンで利用しているメールも利用可能

Windows用ツール「京セラユーティリティ」を使えば、メールやデータの保存が可能だ。また、アドレス帳やブックマークの整理・編集などもできる