Wiresharkプロジェクトは30日 (米国時間)、オープンソースのネットワークアナライザ「Wireshark 1.0」をリリースした。対応プラットフォームはWindowsおよびLinuxやMac OS XなどUNIX系OS、ソースコードはGNU GPLv2のもと公開される。またWindows 2000/XP/2003/Vista向けには、バイナリパッケージが提供される。

Wireshark 1.0は、2006年6月に前身のEtherealからプロジェクトを継承して以降、初となるメジャーリリース。前バージョンのv0.99.8以降に発見された不具合を修正したほか、IEEE 802.15.4やInfiniBand、Parallel Redundancyプロトコルなど、分析対象のプロトコルを追加している。

Wiresharkは、パケットの取得とプロトコル分析を目的とした、オープンソースのネットワークアナライザ。多数のプロトコルをサポート、パケットを抽出するフィルタリング機能や、パケットを可視化するマーキング機能を備えることから、ネットワーク管理者などに利用されてきた。かつてはEtherealという名称で開発が進められていたが、Windows用無線LANキャプチャデバイス「AirPcap」などのプロダクトで知られるCACE Technologyが新たなスポンサーとなって以降は、現在のWiresharkの名称に改められている。