LSIは6日、MicrosoftのSilverlight向けに、LSIのアクセラレータ技術「Tarari」を供給すると発表した。 Silverlightは、ビデオ、アニメーション、インタラクティブ機能やRIA(Rich Internet Application)を Web 上で実現するクロスブラウザでクロスプラットフォームなプラグインソフトウェア。同技術を用いたSilverlight用ハードウェアコンポーネントは、主にコンテンツ開発者およびハードウェアOEMメーカーに提供され、コンテンツの市場投入までの時間短縮に活用される。

Tarariは、2007年にLSIが買収した「Tarari」が提供していたネットワークプロセッサ「content processor」をベースとした技術。ディープ・パケット・インスペクション(DPI)技術を用いて、ディープ・フレーム・インスペクション(DFI)機能を生成。DPIがパケット中のウイルスや侵入コードを探知する一方、DFIによりビデオの各フレームを検査、前フレームからの変化を計算することにより、最高10対1の圧縮ビデオストリームを実現する。

同技術がSilverlightへ提供されるにあたって、LSIのエンジニアリング・プログラム・ディレクターであるJim Wilson氏は、「Tarariは、Microsoftのプラットフォーム上で効率的なストレージ、ネットワーキング、およびビデオの提供を支援する必要不可欠なテクノロジーになるでしょう」とコメントしている。