米AOLは、Webブラウザ「Netscape Navigator」の歴史を振り返るオンライン資料館「The Netscape Archive」を開設した。AOLでは、3月1日にNetscape Navigator全バージョンのサポート終了を予定している。

The Netscape Archiveでは、AOL時代におけるNetscape Navigatorの開発ヒストリーと、歴代Netscape Navigator / Communicatorのバイナリパッケージを公開している。最古のバージョンは、2001年7月公開のNetscape Navigator 4.78で、Windows版 (英語 / ドイツ語 / スペイン語) のほか、AIXやHPUXなど各種UNIX系OS版 (英語版のみ) が公開されている。最古の日本語版は、2001年2月公開のNetscape 6.01。

最新版Netscape Navigator v9用拡張機能を、互換性のあるFirefoxおよびFlockで利用するための「Add-ons」ページも用意されている。大半はFirefoxコミュニティが開発したものだが、新たにNetscape開発チームが作成した拡張機能「Netscape Link Pad 1.2」が追加されている。

なお、各バージョンのNetscape Navigator / Communicatorは、公開当時のバイナリパッケージをそのまま公開しているため、その後確認されたセキュリティホールは修復されていない。AOLでは、Netscape Navigatorのサポート終了に伴い、既存ユーザに対しFirefoxまたはFlockへの移行を呼び掛けている。

Netscape開発チームが最後に公開したアドオン「Netscape Link Pad 1.2」は、FirefoxやFlockでも利用可能