米Ciscoは2月25日(現地時間)、ネットワーク機器向けの専用プロセッサ「Cisco QuantumFlow Processor」を発表した。1チップ内に40のコアを内蔵し、同時に160のプロセスを処理できるプログラマブルな統合プロセッサで、今後数世代にわたって爆発的な増加が見込まれるネットワークのトラフィック処理が用途として想定されている。

新プロセッサは100人以上のエンジニアが5年以上の歳月をかけて開発したもので、40以上の特許で構成されているという。開発に携わったエンジニアは、Ciscoの最上級ルータであるCRS-1で使用されているCisco Silicon Packet Processor(SPP)の開発も手がけた。トランジスタ数はSPPの1億8500万個に対して、QuantumFlowは8億個を超える。テラビット級のコアルータ製品など、同社では次世代以降のネットワーク製品の構築に利用する計画だ。