米Hitwiseは、米Microsoftが米Yahoo!の買収を計画していることに関して、もし両社サービスの合併が成功すれば、インターネット上にどれほどの影響を及ぼすかを示す最新調査データの公表を行った。

米国で発表された同データによれば、今年1月中に米インターネットユーザーが利用した検索のうち、実に65.98%はGoogleがシェアを確保。2位につけたYahoo!の20.94%、3位のLive.comおよびMSN Searchを合わせたMicrosoftの6.90%が、買収によって合計されたとしても、Googleのトップシェアには遠く及ばないとされている。

しかしながら、今回の調査では、単に検索サービスのみならず、ポータルサイトから、メール、IM(インスタントメッセンジャー)、ショッピング、オークション、ニュースに至るまで、3社がオンライン提供している全サービスへのトラフィックを比較合計したデータも公表されている。先月20~26日の集計に基づく同データでは、Yahoo!がインターネット上の全週間トラフィックの13.2%を獲得。MSNへの2.4%のトラフィックを合計すると、Googleの7.7%の倍以上を、両社サービスで抑えられることになるという。

調査では、トラフィックにおいてMS&yahoo連合がシェア15%以上を獲得するという結果に

さらに詳しく見てみると、ポータルサイトカテゴリーにおいては、Yahoo!が71.40%、MSNが15.43%と、米国内で1位と2位を独占しており、両サービスを合わせるならば、実に米国内で9割近いシェアを獲得可能。メールサービスカテゴリーでも、首位のYahoo! Mailが54.63%、2位のWindows Live Mailが25.54%と、3位のGmailの5.51%を大きく引き離している。Yahoo! NewsとMSNBCを合わせたニュースメディアカテゴリー、Yahoo! FinanceとMSN Moneyを合わせたビジネスインフォメーションカテゴリー、Yahoo! ShoppingとMSN Shoppingを合わせたショッピングカテゴリー、Y! MusicとMSN Musicを合わせた音楽カテゴリーなど、Googleが両社に全く及ばない分野は多岐に渡ることが明らかにされている。

なお、Yahoo!とMSNのポータルサイトトップページを訪れたユーザーの過半数が、そのままポータルサイト内で提供されている、メールや検索などの各サービスへと流れることも判明。また、Yahoo! MailからYahoo!のトップページ、Windows Live MailからMSNのトップページへと流れるトラフィックが多いなど、トップページへのリピート率も非常に高いことが示された。