「初音ミク」は、PCで歌を歌わせることができるクリプトン・フューチャー・メディアのソフトウェア音源「VOCALOID2」のバーチャル・シンガーシリーズ第一弾です。声優の音声を元に作成された合成音声により、リアルな歌声で歌わせることができます。操作はマウスで音符を入力してメロディを作成し、音符に歌詞を入力していきます。

「初音ミク」


製品 VOCALOID2「初音ミク」
価格 オープンプライス(店頭予想価格16,000円前後)
対応OS Windows XP / Vista
Webサイト http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/vocaloid/

本稿ではDTM(Desktop Music)になじみがない人を対象に、基本的な操作方法と調整方法を紹介します。音符と歌詞の入力だけでもそれなりに歌ってくれますが、少し手を加えるだけで、未調整の歌声よりも自然に聞こえるようになります。

ソフトのインストールと設定

初音ミクのCD-ROMを挿入すると、自動的にセットアップウィザードが起動します(図1)。[次へ]ボタンをクリックして先へ進め、「セットアップタイプ」の選択画面では「すべて」を選択しましょう(図2)。他にVOCALOID2製品を持っている場合は、「カスタム」を選択してインストールするモジュールを指定することもできます。次の画面ではインストール先を選択しますが、ここもそのまま進め、[次へ]ボタンで先に進めるとインストールが開始されます。

(図1)セットアップウィザードが起動したら[次へ]ボタンで進めましょう

(図2)セットアップタイプは「すべて」を選択します

しばらくするとインストールが終了し、「VOCALOID2をアクティベートしますか?」というメッセージが表示されます。アクティベートしていない状態でも、14日間はすべての機能が利用できます。ここでは[はい]ボタンをクリックし、次の画面で「このPCはインターネットにつながっています」を選択します(図3)。その次の画面で、PCに接続されたハードディスクかネットワークカードのどちらかをアクティベート用機器として指定します(図4)。ネットワークカードなら交換する可能性がほとんどないので、そちらを選択するとよいでしょう。後はシリアルコードを入力し、[次へ]ボタンで先に進めます。アクティベーション成功のメッセージが表示されれば終了です(図5)。最後にインストール終了のメッセージが表示され、PCを再起動する画面が表示されます。

(図3)インストールしたPCでアクティベートを行うので、「このPCはインターネットにつながっています」を選択します

(図4)ハードディスクは交換する可能性があるので、ネットワークカードを指定しておくとよいでしょう

(図5)アクティベーションが成功するとこのメッセージが表示されます。この後でPCを再起動する必要があります