トライピークスは、組み込みLinuxのアプリケーションソフトウェアのための時間計測ツール「TP TimeMeasure Ver1.0」を開発し、無償での公開を開始した。本ツールはGPL version 2に従ってライセンスされており、同社のWebサイトからダウンロードできる。

本ツールは、アプリケーションソフトウェアのプロセスの起動から任意の関数やシステムコール、実効アドレスが実行されるまでにかかった時間を計測できる。main関数よりも前にある関数なども計測可能で、複数の計測ポイントの指定が可能。特定のポイントまでの時間を計測することにより、システム全体の起動時間に占めるアプリケーションソフトウェアの処理時間が把握でき、ボトルネックの特定にも利用できる。

対応するプロセッサは、x86とARM(ただしThumbモードには未対応)。本ツールを利用するには、libelf(0.8.6以降)、libbfd(binutils、2.11以降)、glib(2.6.0以降)の各ライブラリが必要。また、テストプログラムをコンパイルする場合には、gtk+(2.6.0以降)が必要である。