IT分野は技術流動が速い。基礎知識や技術、テクニックは不変だとしても、新しく登場する流行をキャッチアップして対応させたり、新しい技術やコンポーネントを学んで効率的な開発を実現させていかなければ明日の飯を食うのだってどんどん難しくなってくる。流行をキャッチアップし自分の開発力に取り込んでいくのは日課にすべき課題だ。

かといって最新技術の話題は全方位に渡って喧伝されている。なにをキャッチアップし取り組めばいいかを選定するのすら大変だ。そこでCarlos Perez氏が29日(米国時間)に発表したTop Five Java Technologies to Learn in 2008を紹介したい。同氏は同ドキュメントにおいて2008年、Javaに関して学ぶべき5つの技術をピックアップして紹介している。

同氏が掲げたJavaプログラマが学ぶべき技術は次のとおり。

  • OSGi - モジュールシステム
  • JCR - RDBMSにそぐわないデータを管理するストレージ
  • GWT - Javaで開発するAjaxアプリケーション
  • Groovy - Javaに似た文法をもったスクリプト言語
  • Cloud Computing - クラウドコンピューティング

クラウドコンピューティングは対象となる幅が広すぎる。Webサービスを活用したJavaプログラミングや関連するコンポーネントの調査や評価といった感じでとらえるといいかもしれない。

OSGi、JCR、GWT、Groovyは話題としてはどれも古い方にはいる。しかし、最終的に実際の開発に適用していく技術として考えた場合、Javaプログラマにとってはどれも重要なものといえる。JCRの代わりにほかのリポジトリ実装や、Groovyの代わりにJRuby、GWTではなくDWRをなど代替実装はいくつもあるが、注目すべき技術という点では興味深いものばかりだ。

同氏の提案には立場によって賛否両論あると思うが、そのまま受け入れる必要はない。同氏の意見を参考にしつつ、自分が関係している分野に主眼を置きながら新しい技術を学んでいけばいい。たしめに自分にとって学ぶべき技術トップ5はなにかを検討してみるといいだろう。