日本IBMは31日、同社独自のチップセット技術「x4アーキテクチャ」を実装したx86サーバのエンタープライズ向け製品「IBM System x 3950 M2」を発表、3月21日より出荷開始する。価格は261万4,500円から。

x86サーバ「IBM System x 3950 M2」

同製品には、同社のx86サーバ向けテクノロジ「xアーキテクチャ」の第4世代技術「eX4テクノロジー」が採用されている。eX4テクノロジーは、チップセット上のプロセッサとソケットとの接続数を従来の2倍に拡張することが可能な技術。CPUは2.93GHzのIntel製Xeonプロセッサを1ユニットに最大4個搭載可能なほか、メモリは最大1TBまで搭載可能で、最大4ノード(ユニット)/16ソケットまでのマルチノードに対応する。これにより、従来製品と比べ、パフォーマンスを約3.2倍向上させながらも消費電力を約37%削減させることに成功している。

また、1台当たり20分でシステムの初期設定が可能なソフトウェア「IBM ServerGuide」やシステムの統合管理ソフトウェア「IBM Director」による管理機能が提供されており、運用管理が簡素化されている。

加えて同社では、シングルノードモデル「IBM System x3850M2」の価格をサーバ本体で最大30%程度、オプション類で最大40%程度値下げすることを発表したほか、IBM System x3850M2をマルチノード対応にアップグレードするためのオプション「スケールエクスパンダー オプションキット」を発表した。同キットの導入により、4ソケット(16コア)のサーバを16ソケット(64コア)まで拡張することが可能となる。価格は84万円、2月29日より出荷が開始される。