The Apache Jackrabbit communityは15日(米国時間)、Apache Jackrabbitの最新版となるApache Jackrabbit 1.4を公開した。Apache JackrabbitはJavaで開発された"JSR 170: Content Repository for Java technology API"や、その拡張仕様である"JSR 283: Content Repository for Java Technology API Version 2.0"に準拠したリポジトリ実装系。同プロダクトは1系においてJSR 170を、2系においてJSR 283を実装している。

Apache Jackrabbit 1.4は機能が追加された新バージョンという位置づけ。バグ修正や機能の改善など220近い変更が実施されている。後方互換性が確保されており、基本的には入れ替えるだけで動作するようだ。1.4で特に注目される新機能は新しいJCRに対するオブジェクトマッピングおよびサービスプロバイダコンポーネントの導入だ。

1.4ではデプロイがより簡単になっており、Jackrabbit Webapp Jarファイルをデプロイするだけでそのまま使えるように改善されている。またオブジェクトコンテンツマッピングフレームワークが導入されたため、RDBMSに対してORマッパーを使うのと同じ要領でJavaオブジェクトをコンテンツリポジトリに反映させられる。

Apache JackrabbitはApache Luceneをベースとしたクエリ/インデックスエンジンを採用しているが、いくつもの改善が実施されたパフォーマンスが改善した。また新しい検索機能として設定可能なインデックス化などが実現されている。