またMacBook Airからは、邪魔なものは極力排除しようという意図も感じられる。薄さに合わせて、周辺機器との接続を行うポートが極力排除されており、必要なものはIEEE802.11nの無線LANとBluetoothを経由して、随時外部からリソースを供給する形態をとることになる。

新型のコンパクトなACアダプタ。もちろんMagsafeに対応する

Magsafeコネクタのある左側面に対し、右側面にはUSB、Micro-DVI、ヘッドフォン端子が用意される

例えば、光学ドライブを搭載しないMacBook Airにはオプションとして外付けのSuperDriveが用意されているが、Finderの新メニューである「Remote Disk」を介してネットワーク接続された他のマシン(Mac/Windows PC)の光学ドライブにアクセスすることもできるなど、シンプルさを重視している。同日には、外付けHDDを直接MacBookに接続しなくても無線LAN経由でOS X LeopardのTime Machineによるバックアップを行える「Time Capsule」がリリースされているなど、極力有線接続を排除してシンプルさを維持しているようだ。

HDDのみのシングルスピンドル(SSD時はゼロスピンドル)なMacBook Airには光学ドライブがない。そこでCDやDVDの読み取りにはオプションで用意された「MacBook Air Superdrive」が必要となる。価格は99ドル

映画に音楽にバックアップ……これらCDやDVDの用途ではiTunesやオンラインバックアップの手段があるのに、ソフトウェアのインストールだけは外付けドライブが必要になるのは不便。そこで無線LAN経由で他のマシンのドライブを拝借してしまおうというのがMacBook Airの新機能

Finderの左上のペインには、新しく「Remote Disk」の項目が追加されている。項目を選択すると、近隣に存在するMac(およびWindows)マシンで利用可能な光学ドライブの一覧がリストアップされる。ここでドライブをマウントすることでリモートドライブからのインストール作業やファイルの読み出しが行える

MacBook Airの特徴をもう一度おさらい。最大の特徴は薄さと操作面の改良だろう

北米での販売価格は1,799ドルから。発表日より予約受付を開始し、2週間以内に出荷が行われる

MacBook AirのTV広告をちょっとだけプレビュー。封筒からAirを出すシーンなど、薄さが強調されていることがわかる