Mozilla Foundation, JavaScript Evangelist, John Resig氏は10日(米国時間)、自身のブログにおいてまだ準備段階ながらもAcid 3テストが公開されていることを発表した。AcidはJavaScriptやCSSなどの実装が標準に準拠しているかどうかをチェックするための試験サイト。標準規約に完全準拠していることを証明するテストではなく、あくまでも一部の機能が実装されたことを示すものだ。しかしページを表示するだけでよく、結果も見てすぐに理解できるわかりやすい試験として知られている。

現在主に採用されるのはAcid2 Testだ。2007年12月19日(米国時間)にはThe Web Standards ProjectからInternet Explorer 8がAcid2 Testに合格したことが発表された。Acid 2にクリアしたからといって標準仕様に完全準拠したことを保証するものではないが、IE8の標準仕様への準拠状況が改善していることが示された結果になった。

今回報告されたAcid 3はまだ作業段階にあり完成していない。まだ確定した試験内容ではないが、John Resig氏が試験した結果が同氏のブログに掲載されているので注目しておきたい。今のところ同試験に問題なくクリアできるブラウザはないようだ。Firefox 3β2とOpera 9.5b1は完璧ではないが、それなりに見える表示にはなっている。Firefox 2、Safari 3の表示はだいぶ崩れており、IE7のレンダリング結果は群を抜いてひどい。Firefox 3やIE8、Opera 10など今後の実装結果がどうなるかが注目されるところだ。

参照レンダリング結果 - John Resig氏のブログより抜粋

Firefox 2レンダリング結果 - John Resig氏のブログより抜粋

Firefox 3b2レンダリング結果 - John Resig氏のブログより抜粋

Safari 3レンダリング結果 - John Resig氏のブログより抜粋

WebKit Nightlyレンダリング結果 - John Resig氏のブログより抜粋

Opera 9.5b1レンダリング結果 - John Resig氏のブログより抜粋

Internet Explorer 7レンダリング結果 - John Resig氏のブログより抜粋