室内で目が光る、色が変になる

室内で撮影すると、ほとんどのデジタルカメラは自動的にストロボを点灯させてしまうため、ペットの瞳が赤く写ってしまうことがしばしば起こる。また犬や猫は人よりも弱い光を取り込んでいるため、瞳孔が開いているときにストロボを点灯させると、網膜に光を取り入れきれずに「緑目」になってしまいがち。そういったトラブルを避けるために、室内ではストロボ撮影をやめることをお勧めする。写真の色が実物とかけ離れてしまう場合は、デジタルカメラの[ホワイトバランス]の機能を使ったり、照明を増やすなどして対応しよう。

解決テクニック18:照明に合わせて設定を変更する

デジタルカメラには[ホワイトバランス]という機能があり、この設定を変えることで、室内撮影で起こりがちな色の劣化を防ぐことができる。[ホワイトバランス]は、さまざまな照明の元で白を白として撮影できるようにすること。普段は自動で動いているが、うまくいかない場合はこの設定を適切なモードから選択。色々な照明が混ざり合ったり、外から光が差しているような条件では[オートホワイトバランス]を利用してみよう。

ホワイトバランスの操作画面

室内の電球を照明にして、「太陽」モードで撮影したもの。電球の色温度は低いので、太陽の下で撮影するモードでは赤っぽく写ってしまう

ホワイトバランスを電球モードに設定して撮影。発色が正しくなり、広い背景がきちんと白になる。但し、左のように温かみのある発色もイメージとしては悪くないので、自分の撮影イメージに合わせて使い分けるといいだろう

解決テクニック19:明るさが足りないなら補助光を使おう

室内でよく撮影するのであれば、写真用のライトを用意しておこう。照明を当てる場合はファインダ内で「影」の出かたをよく確認。照明とペットに直接向けていると、下の写真のように画面右側に影が出てしまっているのがわかる。画面内に強い影を出さないようにするためには、ライトの明かりを壁や天井などに当てて拡散させながら全体を明るくする。適切な照明がなければ、光は弱くなるが、卓上スタンドなどを使用してもよい。

照明とペットに直接向けて撮影する(左)と、画面右側に影が出てしまう(右)のがわかる

照明を天井に向けて撮影する(左)と、やわらかい光の写真(右)が仕上がる