Appleは18日(米国時間)、Java SE 6の開発最新版となる「Java SE 6 Developer Preview 8」をApple Developer Connectionにおいて公開した。AppleはMac OS X LeopardにJava 6を同梱しなかった。今回公開されたデベロッパプレビュー8がLeopardで動作する初のApple製Java SE 6実装となる。

Java SE 6 Developer Preview 8は64ビットIntelプロセッサベースで動作しているMac OS X v10.5.1またはそれ以降のバージョンを対象に開発された実装でJava SE 6 version 1.6.0_01に対応している。指定されたバージョンよりも前のバージョンや、PowerPC版/32ビットIntelプロセッサ版では動作しない。公開されたデベロッパプレビュー版はシステムデフォルトのJavaを置き換えることはしない。デベロッパ向けのプレビュー版だ。ダウンロードするにはApple Developer Connectionに登録してアカウントを取得する必要がある。

これまでAppleがOS X版Java 6実装を提供してこなかったため、LeopardやTigerで最新のJava 6を使おうとした場合、FreeBSD Java 6をOS Xに移植したSoyLatteを使う必要があった。現在はFreeBSD Javaをベースとしているが、将来的にはOpenJDKにマージされていくのではないかとみられている。

JavaデベロッパにとってAppleからのデベロッパプレビュー公開は喜ばしいことだ。しかし、いつ正式版がリリースされるか、将来は迅速にプロダクトが提供されるかは依然として不透明な状況にある。SoylatteやOpenJDKのような開発実装版の必要性は今後も変わることがないだろう。OS Xを愛用しているJavaデベロッパは双方ともに注目しておきたい。