毎日コミュニケーションズと翔栄クリエイトの協業企画であるオフィスアワード実行委員会は17日、2008年4月入社予定の内定者を対象に「オフィス環境に関する意識調査」実施、結果を発表した。結果によると、約4割の学生がオフィス環境を企業の選択指標に掲げており、また95.1%の学生が内定を承諾する前にオフィスの内側を見てみたいという希望があることがわかったという。

同アンケートは、2008年4月入社の内定者482名を対象に、10月17日 - 11月1日の期間中、Web上で実施された。

アンケート結果によると、就職活動の際、40.8%の学生が企業選択指標にオフィス環境を組み込んでいることがわかったという。このうち「オフィス全体の清潔感」(80.7%)や「オフィスの近隣環境」(52.3%)を最も重視しており、「オフィス全体のデザインセンス」(29.9%)や「スペースの広さ」(27.9%)も比較的注目されているようだ。また、全員回答の質問では、1位の「清潔感のあるオフィス」(87.3%)に次ぎ、「交通の便が良い」(80.5%)、「コミュニケーションのとりやすい環境」(77.4%)がオフィス環境においての重要度が高いという。

就職活動の際、会社を選ぶうえでオフィス環境を参考にしましたか?

オフィスのどの部分を参考にしましたか?(オフィス環境を参考にすると回答した学生のみ)

オフィス環境で重要だと思うものは?(回答者全員)

さらに、オフィスの内側を積極的に公開する企業に対し98.1%の学生が「好感が持てる」と回答し、95.1%が実際に内定承諾をする前にオフィスの様子を見学したいという希望があるという。その理由の第1位は「会社の雰囲気を理解できる」(83.8%)、2位「実際に働くシーンが想像しやすい」(72.2%)、3位「働く人の雰囲気を理解できる」(61.0%)だった。

オフィスの様子を積極的に公開する企業に好感を持ちますか?

オフィスを事前に見るメリットとは?

一方、内定後、実際にオフィスの内側を見て「オフィスが狭い」「オフィスの内装が古い」「オフィスが汚い」ことにがっかりしたという学生も13.1%いることがわかった。中には、一般的な企業説明会や面接の際に遠くから見るだけでは把握できない点として、「外から見えるデザインと比べてかっこ悪い」(11.1%)と落胆する学生もいるようだ。

内定後、オフィスの内側(執務スペースなど)を見て、がっかりしたことは?

がっかりした理由

また、学生たちには「都心の高層ビル」(43.2%)よりも「自然に囲まれたオフィス」(56.8%)で働いてみたいという希望者が多く、62.7%がオフィス機能として「緑のあるオフィス」を支持している。このほか、カフェテリア(66.8%)や託児施設(56.2%)が上位にランクインしている。

都心の高層ビルと自然に囲まれたオフィス、どちらで働いてみたいですか?

オフィスの機能として、あったら良いと思うオフィスは?

オフィスアワード実行委員会では、「『企業選びの際、オフィス環境を参考にする』40.8%に対し、ほぼ100%の学生が『内定承諾の際にはオフィスの内側を見てみたい』と思っている。つまり、就職活動時、企業を選択する基準として自覚はしていないものの、実際に自分が働く環境を気にしている学生がほとんど。応募者の『見た目やデザイン性のみで選んだ』と誤解されることは避けたいが、やはり仕事へのやりがいを求める上で、"実際に自分が働くことになるオフィス環境"は無視できない、という潜在意識をうかがうことができる」とコメントしている。

※本稿で掲載しているグラフは、すべて、オフィスアワード2007実行委員会が調査したもの。