NTTアドバンステクノロジは、パス経路の最適化を図る通信プロトコル「PCEPサーバ/クライアントプログラム」を来年(2008年)1月末日より提供すると発表した。次世代ネットワークの研究開発などでの用途を想定している。

現在、次世代ネットワーク(NGN)アーキテクチャ技術の研究開発が進められている。なかでも高速な経路制御技術であるMPLS(Multi-Protocol Label Switching)と、それを拡張したGMPLS(Generalized MPLS)はNGN基盤技術を構成するための要素技術として有力視されている。GMPLS/MPLSにおいて、最適な経路を計算するためにPCE(経路計算サーバ)が用いられる。また、PCEからルータなどのPCC(経路計算クライアント)に最適な経路を提供する際には、PCEP(Path Computation Element communication Protocol:PCE通信プロトコル)が使われる。なおPCEPは、現在、IETF(Internet Engineering Task Force)で標準化が進められている。

本製品はPCEおよびPCC向けのPCEPで、C++によるプログラムライブラリとして提供される。PCE側にはサーバ用プログラム、PCC側にはクライアント用プログラムとして実装可能で、Linux系OS上で動作する。なお、ユーザー環境に合わせたカスタマイズ提供も行う。

本製品の1ライセンスあたりの最小価格は、「PCEPサーバプログラム」が315万円、「PCEPクライアントプログラム」が210万円。