Underwriters Laboratories(以下、UL)は、ホームデコレーションの火災事故への注意喚起を行った。
火災の発生しやすい時期(総務省消防庁データより作成) |
2006年の火災発生件数の推移をみると、秋から冬にあたる第1期(1月~3月)と第4期(10月~12月)の合計は、29,224件。これは、春から夏にあたる、第2期と第3期の合計の1.2倍の数字になる。
乾燥する冬には、火災が起こりやすく、ツリー(もみの木)やリースに屋内でデコレーションを行う場合は、こまめに水を与えるなどの管理が重要になってくるが、屋外の場合は逆に「防水対策の徹底が必要だ」(同広報)という。
ULは、屋内用の延長コードをそのまま屋外で使用したり、屋内のコンセントから延長コードを伸ばし、窓に挟んで屋外に出したりするなどの安易なミスに注意しなければならないと指摘する。防水・防滴処理をされていない延長コードは、導電部に水が入り込み、漏電するなどの問題が発生するというのだ。
ホームデコレーション例(「電飾ドットコム」から引用) |
ホームデコレーション使用時の注意としては、屋外での使用には、必ず屋外用のライトやコードを使用すること、延長コードにたくさんの飾りを接続し、負担がかかりすぎるのを回避することなどを挙げている。また、使用する飾りが古くないか、破損していないかなど、電源を入れる前に確認することや、外出や就寝時には、電光や飾りの電源を落とすことなどの簡単な配慮が火災予防につながるとしている。