Googleは28日(米国時間)、中高生など大学に入学する以前の生徒に対してオープンソースコンテスト「The Google Highly Open Participation Contest」を開催すると発表した。同コンテストは中高生に対してオープンソースソフトウェア開発にふれる機会をもたらすことを目的としている。入賞者にはTシャツや賞金のほか、マウンテンビューにあるGoogleplexへの訪問パスが進呈されるようだ。同社はこれまで3年間大学生向けに「Google Summer of Code」を実施してきたわけだが、今回発表されたコンテストはSoCの中高生版というわけだ。

コンテストに参加できるのは大学に入学していない13歳以上の生徒。2008年1月22日までタスク要求がおこなわれ、2008年2月11日に結果発表があるとされている。同コンテストにおけるタスクは基本的にコード、ドキュメンテーション、研究、奉仕活動、品質保証、トレーニング、翻訳、ユーザインタフェースなどのカテゴリに分類されるという。開発以外でも参加する道があるわけだ。協賛しているオープンソース関係団体はApache Software Foundation、Drupal、GNOME、Joomla!、MoinMoin、Mono、Moodle、Plone、Python Software Foundation、SilverStripe CMSの10団体。

Googleが大学生向けに実施しているSoCは高い成功を納めている。オープンソースプロジェクトに若者が参加するよい機会になっているうえ、同プログラムを経由して開発された成果物は各種プロジェクトにおいて一定の効果をあげている。同社の目論見は成功しているといえるだろう。今回新たに中高生向けのコンテストが開催されたことは、オープンソースプロジェクトにさらに若者との関連を生み出すという点でかなり興味深いものだ。同コンテストの推移に注目しておきたい。