ソニーは20日、放送業務用のプロフェッショナルディスクシステム"XDCAM"にフラッグシップとして"XDCAM"HD422シリーズを新たに追加した。今回追加されるのは、プログレッシブCCD搭載カムコーダー「PDW-700」、レコーダー「PDW-HD1500」、国内専用モデル・FIT型(フレームインターライン転送方式)CCD搭載カムコーダー「PDW-740」の3製品。発売は「PDW-700」と「PDW-HD1500」2008年4月下旬、「PDW-740」が6月下旬を予定している。

"XDCAM"HD422シリーズ

画像圧縮方式は、"XDCAM" HD、"XDCAM EX"、"HDV"と同様の「MPEG-2 Long GOP」を採用し、フルHD(1920×1080ドット)、記録ビットレート50Mbps、4:2:2サンプリングの「MPEG HD422」CODECを採用。音声は8chオーディオ記録に対応し、HD5.1chコンテンツ制作にも対応が可能である。1080/59.94i記録に加えて、1080/29.97p、1080/50i、1080/25p、720p(1280×720ドット)の記録ができる(「PDW-740」は、1080/29.97p、1080/25p、720p記録には未対応)。

HD422カムコーダーは、RGB3板式2/3型の220万画素フルHD CCD、14bit A/Dコンバータを搭載した新開発「PowerHAD FX」CCDブロックを採用。「PDW-700」はプログレッシブCCDを「PDW-740」はFIT型CCDを搭載(国内専用モデル)している。

HD422カムコーダー

レコーダーの「PDW-HD1500」は、デュアル光学ピックアップを搭載し、高速なファイル転送が可能。ジョグ/シャトル機能の搭載によって、従来のVTRと同等の操作性を実現している。また、アップコンバーター、ダウンコンバーター、1080/720クロスコンバーターを内蔵し、4.3型カラー液晶およびTBCコントロールを搭載するなど、放送領域から業務用領域まで多様なコンテンツ制作に対応することができる。

レコーダー「PDW-HD1500」