CD「よろけた拍子に立ち上がれ!」藤岡藤巻

「よろけた拍子に立ち上がれ!」からシングルカットされたCD「娘よ」藤岡藤巻。
ライブを重ねるたびに歌詞が増え、気がつけば12分を超える大作に(笑)

――その「藤岡藤巻」名義で活動を開始されたのが2004年の秋で、翌2005年夏のライブのセットリストを拝見しますと、「藤岡藤巻」のオリジナルナンバーが混じってきてますね。

セットリスト
1.わたしは偉い
2.まりちゃん(ワルツ版)
3.『もうすぐ23才(藤巻版)
4.息子よ
5.母さん 僕は行きたくない
6.タイトル未定((仮)きみとふたりで)
7.牛乳 サランラップ 海苔
8.娘よ
9.ヨロけた拍子に立ち上がれ!
10.ラシドの歌

2005年11月23日に発売された「藤岡藤巻」のCD「よろけた拍子に立ち上がれ!」の曲目と比較すると、「藤岡藤巻」のオリジナルナンバーが混在しているのが分かる。

CD「よろけた拍子に立ち上がれ!」収録曲
1.息子よ
2.よろけた拍子に立ち上がれ!
3.私は偉い
4.もうすぐ23才
5.娘よ(ショート・ヴァージョン)

藤巻「最初は『まりちゃんズ』の曲をやってたんです。でもさすがにこれ、20歳のころの曲だったんで、歌ってウケてくれたことはウケてくれたんですけど、歌ってるほうが恥ずかしくって。それで今の年齢に合った曲をちょっと作ってみようか、みたいなことですね」

――歌詞の内容は、それこそ飲み屋でくだ巻いてるサラリーマンのおやじが、職場での扱われ方がどうのとか、女房がこうのとかいったグチみたいな……。

藤巻「友だちのね」

――そうですね、お二人自身のお話ではなく、あくまで周囲の方の実話なんですよね(笑)。

藤岡「ええ、僕らは全然」

――そういう話って、普通はそこで終わっちゃう話ですよね。ところが、それを曲にしてライブでやったら、エンタテインメントになるっていうのは、どこで気づかれたんですか?

藤岡「いや、気づいたというよりは、なんか新曲できないかという時に、何を曲にできるだろうと思って周りを見渡したら、そのテーマしかなかったんですよ。で、仕方なくそれを歌ってたら意外にウケて、CDまで出させてもらってるっていう。べつに狙ったわけではないんですよ。これしかできないんです」

藤巻「『TSUNAMI』も歌えないし、『LOVE PHANTOM』も歌えないので」

藤岡「ラブソングが歌えないですからね、大体ね(笑)」

――歌えないどころか、セカンドアルバムには「オレはラブソングが大嫌い」という曲まで収録されてますけど。

藤巻「(笑)」

藤岡「ホント嫌いなんですよ(笑)」

――ここで「大嫌いシリーズ」の話をいたしますと、アルバムには演歌が大嫌い、フォークが大嫌い、ヘビメタが大嫌い、ラブソングが大嫌い、とならんでますけど。

藤巻「(笑)」

藤岡「ありますあります。もっといっぱいあるんですよ、発表できませんけど」

ファーストアルバム「藤岡藤巻I」藤岡藤巻

セカンドアルバム「藤岡藤巻III」藤岡藤巻。セカンドなのに、なぜか「III」(笑)

アルバム「藤岡藤巻I」収録曲 アルバム「藤岡藤巻III」収録曲
1.牛乳 トイレットペーパー 海苔 1.夏はもらったぜ!
2.よろけた拍子に立ちあがれ!(Part 2) 2.贈られる言葉
3.私はえらい -2006- 3.オレはフォークが大嫌い?
4.もしオレが死んだら 4.父さん
5.いーよな若くて 5.オヤジの心に灯った小さな火
6.息子よ(スペシャル・エディション) 6.妻よ -2007-
7.魔が差したんだ! 7.オレはヘビメタが大嫌い
8.娘よ(ディレクターズ・カット版) 8.死ね!バレンタイン・デー
9.俺は演歌が大嫌い? 9.いーよな若くて -2007-
10.ダメですよ 10.オレのせいか???
11.妻よ 11.オレはラブソングが大嫌い
12.Fight! 12.イメージの宴
- 13.さくら

――藤岡さんは、音楽プロデューサーをなさってたんですよね。こんなにアレコレ嫌いで大丈夫なんですか?

藤岡「そうですね。だから辞めたんでしょうね(笑)」