――それ以来、30年ほどサラリーマンをなさって、2003年に活動を再開されますね。

藤岡「そうですね」

――どういうキッカケで、再開されたんでしょう?

藤岡「偶然のキッカケで、ライブハウスで『ちょっとやってみないか』って言われて。『久しぶりに、やってみるか』って、やったんですよ。そうしたら意外にウケて……自分たちでもおもしろくて」

――セットリストを拝見しますと、その時点では、「まりちゃんズ」時代の歌をおやりになってますね。

セットリスト
1.まりちゃん
2.続 まりちゃん
3.くちづけ
4.ラシドの歌
5.紺の事務服
6.ブスにはブスの生きかたがある
7.パンティをください
8.尾崎家の祖母(アンコール)

――この時点では、まだユニットの名前が「藤岡君と藤巻君」ですね。これだとなんか「どぉも~」って出てきて、コントかなんかやりそうな名前ですけど……。

藤巻「(拍手をしながら)『どぉも~』みたいな(笑)」

――この名前を「藤岡藤巻」にしようっていうのは、どういう経緯だったんですか?

藤岡「これは共通の友人で、有名なインチキっぽいおやじ、秋元康っていう今をときめく人がいるんですけど。その人に『なんかユニットの名前つけてよ』って言ったら、『"藤岡藤巻"がいいんじゃない』って言われて、『ああ、すばらしいな』って(笑)」

藤巻「そのまんまじゃん、っていう(笑)」

藤岡「秋元康にね、ネーミングなんか頼んだ日には何百万か取られちゃいますし……」

藤巻「いくら取られるか分かんない」

藤岡「そこをタダでつけていただいたんで、ありがたく使わしてもらってます」

藤巻「まあ、あのほら、いい歳してかっこいいバンド名っていうのも変でしょ。僕らが『サザンオールスターズ』とか『B'z』とかっていうのも、なんか気恥ずかしいし。だから飾りのないまんまの……(笑)」

藤岡「それのせいでね、カミさんにバレちゃって」

藤巻「娘にも」

藤岡「怒られて、泣かれて『なんとか名前変えてもらえないか』って(笑)」