マイクロソフトは14日、組み込みOS「Windows Embedded CE 6.0 R2」をリリースした。Web Services on Devices用API、VoIP電話機能、シンクライアント機能などを追加および強化し、Windows VistaやWindows Server 2008を搭載した機器などの間で、シームレスな接続が可能になる。

今回のバージョンアップでは、おもに以下の機能の追加/強化が行われた。

  • Windows Vistaで利用可能なものと同等のWeb Services on Devices用APIを提供
  • 新しいVoIP電話機能のサポート
  • Internet Explorerの機能強化ならびにWindows Media PlayerによるOCX 7のサポート
  • 追加可能なフォントエンジンのサポート(従来はTrueTypeフォントとビットマップフォントの2つを用意していたが、最新版ではそれ以外のフォントを追加して使用することができるようになった)
  • Windows Server 2008の最新バージョンの機能を自動的に検知し、シンクライアントとサーバ間のシームレスな接続を可能にするシンクライアントテクノロジコンポーネントをサポート

Windows Embedded CE 6.0 R2(日本語版および英語版)は、http://www.microsoft.com/windowsembedded/からダウンロードできる。

そのほか同社では、今後、新たなコミュニティ活動「SPARK」を開始し、ホビーユーザおよび学術関係者を対象に、ハードウェアとWindows Embedded CE 6.0 R2、開発環境であるVisual Studio 2005を200ドル前後(予定価格)で提供する。さらに、BSP(ボードサポートパッケージ)を無料化する。なお、具体的なハードウェアや価格については、来年(2008年)に発表するという。

米Microsoftでは2005年より現在までの2年間、Windows Embedded製品の研究開発に1億ドル以上投資してきた。本年度(2007年度)は投資額をさらに7,500万ドルへと増やし、そのうちの500万ドルをコミュニティおよび教育分野に充てるという。

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