ロンドンオリンピック組織委員会(LOCOG: London Organising Committee of the Olympic Games)およびオリンピック実施局(ODA: Olympic Delivery Authority)は、英国ロンドンで2012年夏に開催されるロンドンオリンピック・パラリンピックのメインスタジアムの正式デザインを公開した。

オリンピックパークのメインスタジアム建設予定地

インスタジアムはオリンピックパークの南端部に位置する

2005年7月、国際オリンピック委員会(IOC: International Olympic Committee)によって、パリ、ニューヨーク、モスクワ、マドリードなどの候補地を退け、2012年の第30回夏季オリンピック開催地に選出されたロンドン。オリンピックの競技エリアとしては、オリンピックパーク、セントラルクラスター、リバークラスターの3カ所が設けられる予定で、すでにその中心拠点となるオリンピックパークの整備が、ロンドン東部のローワーリーバレーでスタートしている。

今回、新たに正式なデザインが発表されたメインスタジアムは、オリンピックパークの南端部に位置する予定で、古代ローマのコロッセオを思わせる、革新的な円形競技場のようなデザインに仕上げられるという。総工費はUK4億9,600万ポンド(約1,183億6,800万円)に上るとされており、8万人を収容可能。オリンピック終了後は、そのうち5万5,000席を取り外し、2万5,000人収容の競技場として改築できるアイディアが採用されたようだ。

LOCOG会長のSeb Coe氏は「これまでもオリンピックまでの道のりで大きな節目となる時について語られてはきたものの、オリンピックパークの中心となる、今回のメインスタジアムの御披露目ほど感動的な機会はまたとない」と語り、準備を進めてきたTeam Stadium Consortiumの働きを讃えた。

ODA会長のJohn Armitt氏は、当初の予定よりも早いペースで、順調に建設計画が進行しつつあり、メインスタジアムは来年に着工、2011年夏には完成を見る計画であることを明らかにしている。

古代ローマのコロッセオを思わせる円形競技場デザインに決定!

すでに着工に向けて現地の整備が進行している