米Googleは10月24日 (現地時間)、無料のWebメールサービスGmailにIMAP機能を追加することを明らかにした。数日中に利用可能になるという。

POPではサーバからダウンロードしたメッセージを各クライアントに保存して管理するのに対して、IMAPはサーバにメッセージを保存したまま管理する。そのため複数のパソコンやスマートフォンなどを利用している場合、各クライアントで行った受信メッセージの削除や移動、既読/未読などの変更が自動的に他のクライアントにも反映される。GmailではIMAPアクセスを利用することで、Gmailと複数のクライアントの受信メッセージを常に同じ状態に保てる。例えばWebブラウザからGmailにアクセスしてあるメッセージを読み、続いてiPhoneでそのメッセージをStarredフォルダーに移し、さらにThunderbirdでメッセージをアーカイブした後で、Blackberryでアクセスすると、既読/Starredでアーカイブされた状態で表示される。

IMAPアクセスの設定は簡単だ。利用可能になるとGmailの設定の「Forwarding and POP」が「Forwarding and POP/IMAP」となるので、IMAP Accessをオンにする。対応クライアントでは、アカウントの種類にIMAPを選択し、受信用メールサーバを「imap.gmail.com」とする。メール送信はPOP同様にSMTPを利用する。対応クライアントと設定方法の詳細は、Gmailのヘルプセンターで公開されている。

WebメールサービスではFastMailがIMAPアクセスを用意しているが、大容量ストレージに組み合わせると有料サービスになる。大容量・無料のGmailがIMAPをサポートすることでWebメール利用がさらに便利になりそうだ。

なお10月半ばに容量が3GBを超えたGmailだが、その後も容量が増え続けており10月24日時点で4.3GBを超えている。