米Microsoftとターボリナックスは22日(米国時間)、LinuxとWindowsサーバ間の相互運用性の向上、研究/開発分野における連携、およびターボリナックス製品のユーザーに対するMicrosoft所有の知的財産の保証に関する包括的な協業契約を締結した。

今回の協業では、WindowsとLinuxの両システムに1つの証明書でログインできるシングルサインオンソリューションの開発が行われるのが大きな特徴だ。両社は、ヘルプデスクへの問い合わせの実に2割をリセットを含むネットワークパスワード関連が占めていることから、シングルサインオンソリューションの開発により、ヘルプデスクにかかるコストや社内的なITコストを削減できるとしている。

このほか、ターボリナックスによるWorkgroup Server Protocol Program(WSPP)評価ライセンスの締結といった相互運用性の向上に加え、Microsoftが中国に保有する研究機関において両社のソフトウェアテスト、および顧客/パートナー向けソリューション展示、Microsoft製品との相互運用性向上を図るソフトウェア/ハードウェアベンダによるコミュニティ「インターオペラビリティ・ベンダーアライアンス(IVA)」への参加など研究/開発分野における連携が行われる。

さらに、ターボリナックスのサーバ製品の購入者に対してMicrosoft所有の知的財産を保証したり、Open XML-ODFファイルフォーマット変換ツール開発プロジェクトでの協力やWindows Mediaコンテンツ再生ソフト、およびインターネット検索サービス「Live Search」のターボリナックス製品への収録などデスクトップ分野における協調も強化する。

今回の契約により、ターボリナックスはMicrosoftと包括的な協業を行うアジア初のLinux/OSSプロバイダとなった。