トム・クルーズやレオナルド・ディカプリオ、キャメロン・ディアスにケイト・ブランシェット……。彼らハリウッド・セレブが愛してやまないというレストランがオーストラリアにある「bills」である。同店は特に朝食メニューが有名で、オーナーシェフのビル・グレンジャー氏のクリーミーでとろけるようなスクランブルエッグは、様々なメディアで「世界一の朝食」と評されたほどだ。

ビル・グレンジャー氏 (C)FremantleMedia Enterprises. All Rights Reserved

現在、そんなグレンジャー氏のレシピを紹介するテレビ番組「朝からウマい! ビルの幸せブレックファスト」(WOWOW・土曜午前7時30分~)が放送中で、31日までの期間限定で東京・代官山に「Sign daikanyama」も出店している。さらに2008年春には、神奈川・七里ガ浜への出店が予定されており、日本国内でも注目度が急上昇中のグレンジャー氏にインタビューを行った。

グレンジャー氏のスクランブルエッグ (c)Masahiro Okamura

――ビルさんといえばスクランブルエッグですが、独特な方法でつくると聞きました

「皆さんがスクランブルエッグをつくるときは、ひたすらフライパンの中で卵をかき混ぜるでしょ? 僕のつくり方は違うんだよ。火に掛けたフライパンに卵を流し入れたら、少しの間静かに見守る。しばらくしてから、ゆっくりと優しく折りたたむように卵を混ぜるんだよ。それが独特のスタイルといわれる理由かな」

――そのつくり方は、どのようにして生まれたのですか?

「偶然だよ。ある日、厨房に自分ひとりしかいないことがあって、非常に忙しい状態だったんだ。それで、スクランブルエッグをつくる際にも手が回らず、フライパンに卵を流し入れてから、そのまま置いていたんだよね。そうしたら、いま僕がつくっているようなスタイルのスクランブルエッグになったというわけ(笑)。料理では、時々ちょっとしたハプニングが素晴らしい成功につながったりするんだよ」

――現在WOWOWで放送中の「朝からウマい! ビルの幸せブレックファスト」で、第1回目に放送された「魔法のスクランブル・エッグ」が偶然から生まれた一品というわけですね

「そうだよ。材料は塩と卵、生クリーム、バターのみ。シンプルでしょ? 材料だけ見ていると至って普通だよね。僕のつくり方は独特だけど、決して難しいというわけではない。皆さんにもチャレンジしてもらいたいな」

――実は私もつくってみたのですが、ちょっとボソボソとした感じになってしまいました

「あらら……(笑)。僕のスクランブルエッグは食感も大切。少し練習すればすぐにできるようになると思うよ」

――番組では様々な朝食メニューを紹介していくわけですが、どういったテーマでメニューを選んでいるのでしょうか

「コンセプトは"ウィークエンドの朝食"。お休みの日の朝なので、ゆっくりくつろぎながら楽しんで食べるイメージだね。もっとも僕のお店ではブレックファストを一日中出しているんだけど(笑)。それはともかく、朝にしっかりと食事をとることはとても大切なこと。朝しっかり食べてエネルギーを補給すれば、お昼を食べ過ぎずに済む。そのほうがカラダにいいと思うよ」