秋葉原のパーツショップなどで、「Core 2 Quad Q6600」の売れ行きが好調だという。今年の夏に行なわれたプロセッサ価格の改定の影響だそうで、1000個ロット時の単価で530ドルだったものが、現在は266ドルとほぼ半額になったわけだから、人気になるのもうなずける。店頭での販売価格は3万円台半ばといったところで、"手軽に"とはいかないまでも、確かに手を出しやすい価格だろう。

大人気の「Core 2 Quad Q6600」

高性能なクアッドコア・プロセッサが手頃な値段で購入できるだけでも大歓迎なのだが、ところで、こちらのニュースでお伝えした、「G-0ステッピング」についてご記憶の方はいるだろうか? G-0では従来比でFMB(Flexible Motherboard)とThermal specificationが改善していることから、消費電力や発熱に関しての改良が施されていることは間違いない。

現在ショップ店頭などでは、旧ステッピングであるB-3と、新ステッピングであるG-0が混在して販売されている。秋葉原を頻繁に訪れる方などはご存知かと思うが、ショップによっては、Q6600を購入する際、このG-0の製品をわざわざ"指名買い"できることもある。

ヒートシンクの刻印かもしくは化粧箱に貼ってあるシールなどからS-specの確認ができる。Q6600/G-0のS-specは「SLACR」だ

今回注目したいのは、このG-0ステッピングのコアが、「Core 2 Extreme QX6850」のプロセッサ・コアとして採用されている、ということである。つまりG-0ステッピングとは、"3GHz動作の製品でも採用されている"プロセッサ・コアなのだ。

だいぶ回りくどくなってしまったが、要するに何が言いたいのかというと、もし目の前にG-0のCore 2 Quad Q6600があったらどうするのか? Q6600の動作周波数は2.4GHzであり、もうこれは当然(?)、「オーバークロック」してみたくなるのが人情、……なのである。やや暴走気味で申し訳ないが、"G-0指名買い"でQ6600を購入してきたので、早速試してみよう。

※ご注意:オーバークロックはCPU、マザーボードおよびその他パーツに重大な影響を与える可能性があります。オーバークロックに関して編集部および筆者は責任を負いません。くれぐれも自己責任でお試しください。なお結果は今回のテスト環境下でのものであり、そのクロック周波数での確実な動作や、実際の製品で同じベンチマークスコアが得られることを保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。