VMwareは11日(米国時間)、仮想化ソフト用コンポーネントVMware Toolsのソースコードを公開、Open Virtual Machine Toolsプロジェクトの一部としてオープンソースモデルのもと開発を進めると発表した。適用されるライセンスはGNU GPLv2、ユーザは再配布を含め自由に利用できる。

公開されたソースコードは、VMware Toolsと総称されるゲストOS支援プログラム。提供されるソースコードパッケージは、Linux用カーネルモジュールと、VMwareがサポートするUNIX系OSで動作するユーザスペース上で動作するプログラム群で構成され、VMware Toolsを構成するプログラムの大半が含まれる。バイナリパッケージは提供されず、Linuxディストリビューションに同梱される形での再配布が想定されている。

VMwareは現在、ソースコードを公開する方法でシェア拡大を図っている。2006年4月にはVMwareのディスクフォーマット(VMDK)、2007年8月にはHPやIBMなどパートナー企業を対象に、エンタープライズ向け製品「VMware ESX Server」のソースコードを公開している。VMware Toolsについては、NovellやRed Hat、UbuntuなどOSベンダーとの協力のもと、インストールプロセスへの統合が進められる予定。