ジャストシステムとライトアップは28日、社内向けのSNS分野で協業を開始し、同日より協業第1弾として「astal(アスタル) with ConceptBase」を発売することを発表した。astal with ConceptBaseは、ライトアップが開発した同社オリジナルのSNSシステム「astal」と、ジャストシステムのナレッジ検索システム「ConceptBase V」を組み合わせた製品。急激に需要が増え、競争が激化する傾向にある社内SNS市場だが、本提携でライトアップは競合優位に立ちたいところだ。

astalは、ライトアップの国内No.1のブログ構築ノウハウ(実績数約700件)を活かした、信頼性に定評があるSNSシステム。1サーバで30万人まで登録可能な安定性が強み。また、高いカスタマイズ性を保持し、企業のあらゆるシステムやDBとの連動が可能だ。

一方、ConceptBase Vはジャストシステムがもつ最先端の日本語処理技術をベースに、業務プロセスで必要とされる情報を整理、ユーザに最適な情報を提示する企業向けナレッジ検索システム。ストレージが乱立する環境にあっても、業務に必要な情報を効率的かつ確実に獲得し、整理/体系化することができる。

astalにConceptBase Vの機能が加わることで、SNS上で自由な表現で書かれた多数の記事やコメントから必要な情報を高い精度で抽出でき、社内に蓄積されている情報の活用を促進することが可能になる。さらにSNSの情報と社内のファイルサーバーの情報を同時に検索できるので、一度の検索でさまざまな角度から情報を抽出できるという。

たとえば、キーワードからSNS内の記事とファイルサーバを横断的に検索、興味を持った記事やファイルの内容をそのまま検索クエリーとして類似の記事を検索できる。またその検索結果から、社内の誰がこの内容に詳しいのかという「Know-Who(ノーフー)」の分析が可能。最終的には企業のナレッジマネジメント施策の支援を目指す。

両社は今後、同製品を販売するにあたり、顧客開拓やプロモーションなどのマーケティング活動を共同で進めていく。また、イントラネット、グループウェア、文書管理システムなどとの連携機能の強化を図っていくという。

価格は、利用者が100人未満の場合120万円(税別)、100人以上の場合298万円(税別)から。導入目標は発売後1年間で60社。