公演パンフレット

トルコ共和国文化観光省およびトルコ共和国大使館は29日より、メヴレヴィー教団の創始者で詩人であるメヴラーナの生誕800年を記念して『メヴレヴィー教団のセマーの儀式 日本公演』を開催する。開催に先駆けて、トルコ大使館で記者会見が27日に行われた。

『メヴレヴィー教団のセマーの儀式』は同教団による旋回舞踏(セマー)で、セマーゼン(修道士)たちが特別な楽曲に合わせて、反時計回りに回り続けるというもの。ユネスコが2005年、人類の口承及び無形遺産の傑作として宣言している。2007年は、同教団の開祖であるメヴラーナ生誕800年であることから、欧州や中東、オーストラリアなどで記念事業が展開。今回の日本公演も記念事業の一環として開催に至ったという。

記者会見には、トルコ大使館一等参事官のムラト・アダル氏、アンカラ大学イスラム宗教学博士ハリル・イブラヒム・サルオール氏、コンヤ・トルコ神秘楽団ディレクターのオメル・ファルク・ベルヴィランル氏が出席。メヴラーナの生涯や同氏の哲学などについて語った。また、企画運営を担当する特定非営利活動(NPO)法人 世界遺産アカデミーは「世界遺産アカデミーとしても世界遺産だけでなく無形遺産を一緒に学んでいただきたいと考えております。また今後も無形遺産の継承を応援していきたいと思っております」と話した。

トルコ大使館一等参事官のムラト・アダル氏

アンカラ大学イスラム宗教学博士ハリル・イブラヒム・サルオール氏

コンヤ・トルコ神秘楽団ディレクターのオメル・ファック・ベルヴィランル氏

同公演は29日18時30分よりテアトロ ジーリオ ショーワ(昭和音楽大学・新百合ケ丘キャンパス)、30日18時30分、大阪国際交流センターにて開催。入場は無料となっている。

セマーの儀式の際に、演奏される特別な楽曲はコンヤ・トルコ神秘楽団が担当。笛のような楽器はネイといい、演奏ではメインの楽器となる