1 新機能「チャンネル」ってなに?

ライブドアのブログサービス「nowa」の「ナニシテル?」機能に先日、コミュニティサービスとして「チャンネル」機能が追加された

米国生まれのTwitter的要素を含む「ナニシテル?」機能に、一言コメントで友達以外のチャンネルメンバーとのゆるい交流ができるというもの。チャンネルは誰でも作成でき、テーマ別に作成されたチャンネル内にて、チャット感覚でのコメント共有ができるというサービスだ。

今回筆者は、自らチャンネルを作成し、同サービスの面白さやチャンネル内での参加メンバーの動向を探ってみたのでご紹介したい。

2 安心して利用できるnowaの特徴

まずはじめに心得ておきたいのが、チャンネル参加と作成には「ノワエン」が必要だという点。各チャンネルに参加するごとに30ノワエン、チャンネル作成には500ノワエンが必要となる。

ノワエンは、友達をnowaに招待したり、ブログを更新したり、ファンを増やすことで加算されていくポイントで、逆に友達以外のユーザーにメッセージを送ったり、ユーザーをお気に入り登録することで消費される。ライブドアは、このシステムを採用した理由として、スパム行為や不正行為の防止を挙げている。

実際、筆者はnowaがサービスを開始した当初から利用しているが、今まで1度もスパム行為を受けたことがない。

では早速、筆者が作成した「チャンネル」をもとにサービスを紹介していきたい。

3 「チャンネル」機能をうまく使うポイント

まず筆者は、2つのチャンネルを作成し、利用者の動向を探ってみた。

1つは、「Girls☆Rider」とうテーマで、女性バイクライダーを集う目的で「今年の夏のツーリング予定は?」とトピックの説明を付記し、参加者を募ってみた。しかし、一向に集まる気配がなかった。

この理由としては、テーマ設定段階で女性ライダーのみに限定したこと、実際の女性ライダー人口の少なさが挙げられるだろうか。

筆者が女性ライダー向けに作成したチャンネル「Girls☆Rider」

次に2つ目の「暴飲暴食派? ダイエット派?」と、ちょっと目立つテーマを設定し、誰でも気軽に参加できるよう「★今日の献立記録チャンネル★」というトピックで参加者を集ってみた。

以前とは一変、驚くことに作成してものの10分で参加者が2名増え、また徐々にメンバーが増えていき、現在では賑やかなチャンネルになっている。

また、メンバーの1人が、食事のメニューと1食にかかった金額をあわせて投稿したことを切っ掛けに、他のメンバーもその形式で投稿するようになった。今となっては献立と家計簿を融合させた、言わば"一石二鳥"チャンネルと化したのである。

こちらのチャンネルは賑やか。誰でも気軽に参加できるテーマが決め手

この様に、タイトルと目的次第でメンバー収集の良し悪しに影響することがわかった。女性ユーザーが比較的多いことを踏まえ、それにちなんだテーマやトピックを設定し、ユーザー同士の意見交換や交流を深めることをお勧めしたい。

トピックは、チャンネル作成者によって自由に変更できるので、会話ネタが切れてきたころを見計らって変更し、心機一転、投稿を楽しむこともできる。今や、莫大な人気を誇るSNS「mixi」で新たにコミュニティを作成するのはちょっと気が引ける、というユーザーにとっては、軽いノリで独自のチャンネルを作成でき、ちょっとした管理人気分を味わうことができるのもポイントである。

チャンネルでは、「注目チャンネル」と「定番チャンネル」を提供しており、定番チャンネルにおいては、参加人数やチャット更新数が多いほど定番チャンネルの仲間入りできるという仕組み。現在のところ、10数人メンバーがいると、定番チャンネルにチャネル名が掲載されるので、ヒットさせたいチャンネルのアイディアがあるユーザーは参考にすると良いだろう。

「注目チャンネル」と「定番チャンネル」

4 「nowa」の今後

同社は25日、nowaのユーザから「もっと多くのチャンネルに入りたい」「チャンネルの参加費が高い」などとう意見が寄せられたことを考慮し、参加できるチャンネル数を大幅に増やし、チャンネル参加費を100ノワエンから30ノワエンに値下げした。このほか、ログイン時と「ナニシテル?」の更新の際もノワエンを加算するシステムに変更した。

同社では、今後もユーザーの要望を考慮するとともにチャンネル機能の強化に注力するという。また、レビュー対象に飲食系の商品やレストランを追加してサービスの充実化を図るとともに、利用者をさらに拡大させたい考えだ。