ジャストシステムは31日、社内外の膨大な情報から必要な情報を探し出す、ナレッジ検索エンジン「ConceptBase Search1000 Ver.5.0」を9月27日に発売すると発表した。

「ConceptBase」は、自然な文章入力により、企業が有する情報資産から必要な情報をすばやく探し出すことが可能な概念検索エンジン。"形態素"と呼ばれる、意味を持つ最小単位の言語要素に自然文を分割し、それぞれの品詞を判別する"形態素解析"による検索を行うのが特長だ。複数ストレージに蓄積された企業内情報をオプションゲートウェイによって収集し、"仮想データベース化"した検索データベースの串刺し検索を可能にする。また、「Lotus Notes」や、リレーショナルデータベース(RDB)との連携をはじめ、企業ポータルやSFA(営業支援)、文書管理システムの検索エンジンとして、1997年の発売開始以来、3,100社を超える企業へ導入/OEM提供を果たしている。

今回、最新版としてリリースされた「ConceptBase Search1000 Ver.5.0」は、"形態素解析"による、概念検索に加え、文書に含まれるテキスト全体を対象とする"全文検索機能"を搭載。2つの検索手法の組み合わせにより、より検索漏れのない、精度の高い情報の取得を実現する。また、更新日による対象文書の検索前条件絞り込みや、文書データベースの階層化表示による、検索対象の選択など、利便性と操作性が向上されている。

検索画面トップ。フレーズ検索のほか、「日本の株価変動と世界情勢」のようなコンセプトでの検索も可能。対象データベースの複数指定もできる

フレーズ検索の結果画面

フレーズ検索の結果をさらに絞り込んだところ

コンセプト検索の結果画面

「Office 2007」形式のファイルに対応したほか、Microsoftの「Windows Active Directory」やLotus Notesの「ACL(Access Control List)」 にも対応、シングルサインオンによってアクセス権チェックを省きながらも、セキュリティを保持できるアクセス権チェック機能など、ユーザーニーズに即した機能の強化が図られている。

同システムの推奨動作環境は、検索サーバ用がCPUがPentium 4相当1.3GHz以上、メモリ1GB以上、ディスク容量500MB以上、Webゲートウェイ用がCPUPentium III相当450MHz以上、メモリ128MB以上、ディスク容量50MB以上。製品価格は200万円。その他、年間保守料が別途必要になる。