メモリ1GBを搭載する最上位Radeon

Sapphireから、搭載メモリがGDDR4/1GBに強化されたRadeon HD 2900 XTグラフィックカードが登場している。クレバリー1号店にバルク品が入荷したもので、価格は73,473円。メーカーサイトにも記載がなく、動作クロックなどの仕様は不明だ。ちなみに、同店では通常のGDDR3/512MB版が55,618円なので、18,000円ほどの価格差がついていることになる。

入荷したのはバルク品。外見からは、特に512MB版との違いは分からない

ちなみにこれはGDDR3/512MBのリテール品(同じくSapphire)

これまで、デュアルGPUのGeForce 7950 GX2などでは搭載メモリが1GB(それぞれ512MBずつ)という例もあったが、シングルGPUのコンシューマ向け製品では「恐らく1GBは初めて」(同ショップ)という。さらにCrossFire用のブリッジも付属しており、もしこのカードを2枚用意することができたら、ビデオメモリ2GBのウルトラハイエンドシステムになりそうだ。

ミドルレンジのRadeon HD 2600も

先週のRadeon HD 2400シリーズに続き、ミドルレンジの同2600シリーズのグラフィックカードも新登場。入荷が確認できたのは、Sapphireの2600 XT(GDDR4/256MB)、2600 PRO(512MB)、同(256MB)と、AOpenの2600 XT(GDDR4/256MB)。特にSapphireの2600 XTカードが人気のようで、多くのショップで完売だった。

Sapphireの2600 XT(売り切れだったのでPOPのみ:T-ZONE PC DIY SHOP)

AOpenの2600 XT搭載カード。TSUKUMO eX.での価格は20,780円

NVIDIAのローエンドGPU新製品

一方NVIDIA側では、Leadtekから「WinFast PX8400 GS TDH 256MB」が新登場。GeForce 8シリーズのローエンドGPU「GeForce 8400 GS」を搭載するもので、価格は8,000円台半ば程度。ロープロファイルの製品になっており、ブラケットは2種類(VGA/DVI)付属している。

Leadtekの「WinFast PX8400 GS TDH 256MB」。ローエンドGPUだがファンは搭載されている

VIAのスリムPC?

パソコンショップ アークにて、VIAのファンレスPC「VMPC」が発売された。C7/1.5GHzを搭載する「VM7700V-1.5G」と、同1GHzの「VM7700V-1G」があり、価格はそれぞれ10万7,800円、8万9,800円。完成品となっており、どちらも40GB HDD(2.5インチ)、512MBメモリ(DDR2 SO-DIMM)を搭載する。また内部のマザーボードは独自規格のようだ。

VIAの「VMPC」。大きさは298(W)×180(H)×25.4(D)mm

この製品はVESAマウントに対応しており、液晶モニタや壁面などに設置することが可能なのだが、本体の厚さはわずか25.4mmで、普通に「スリムなPC」と考えても魅力的だ。ギガビットLANのほか、無線LANも備え、電源用に60WのACアダプタが付属する。

背面には、VGA、Sビデオ、DVI、USBなど

側面には、キーボード・マウス、LANなど

VIAの弁当箱PC?

T-ZONE PC DIY SHOPの店員M氏によるオリジナルPCの新作が展示された。その名も「弁当箱PC」で、まだ取材時にはPOPもなかったが、3段重ねの弁当箱にPCを入れた作品だ。マザーボードはNano-ITXを利用しており、これを最上段に格納。そして2段目には、2.5インチHDDや電源基板を入れていた。

今回の新作は「弁当箱PC」。通気口がわざわざ開けられているあたりが手間がかかっている

最上段はNano-ITXマザーボードが入っている。でかいヒートシンクはさすがに外されている

ちなみにこの弁当箱PC、「3段目は空いているので弁当も入ります」(店員M氏)とのこと。PCを起動しておけば、「保温にもなる」そうだ。

こちらは真ん中の2段目。2.5インチHDDと電源基板が入っている