The KDE Communityは4日(米国時間)、KDEの最新開発版となる「KDE 4.0 Alpha 2」を公開した。KDEはLinuxやFreeBSDなどUNIX環境で動作する統合デスクトップ環境。Qtライブラリをベースとして開発されている統合デスクトップ環境で、KOfficeといった統合オフィスアプリケーションも提供しているなどGnomeとともにUNIXプラットフォームにおける統合デスクトップ環境として高い人気を誇る。

KDE 4.0 Alpha 2は次期KDEとなるKDE 4.0へ向けた開発版リリース。注目すべきはデスクトップの新しいシェルとなる「Plasma」の開発が進められている点にある。また時刻、ハードウェア情報、オンラインリソースなどの情報を表示するアプレット「Plasmoids」やkcontrolの置き換えとなる「System Settings」にも期待がかかる。

今後しばらくの間はベースとなるKDEライブラリの安定性改善を中心に進め、7月末にはkdelibsモジュールがフリーズされる。4.0最初の正式リリースは2007年10月末が予定されている。長い間3.x.x系が使われており、KDE 4.0は次期KDEとして注目を集めている。