KDDIは21日、法人向けのPTT(Push To Talk)型コミュニケーションサービス「Business Messenger」を7月1日より提供開始すると発表した。法人向けau携帯電話「E03CA」のみで利用可能で、月額料金は105円から。

通話ボタンを押している間だけ話すことができ、複数の相手に同時に音声を伝えることのできるPTT型のサービス。同社ではこれまで「Hello Messenger」の名称で個人向けに同種のサービスを提供していたが、業務向けに機能を追加・再編し、今年1月より「Business Messenger」を試験提供していた。これを7月より正式サービスとする。簡易的な会議や、バラバラの場所にいる外勤社員に対して一斉に指示を伝達する、複数ユーザー間で業務上の情報を共有するといった用途を想定している。

個人向けサービスのHello Messengerになかった特徴としては、同時参加人数が最大20人(個人向けは最大5人)、サーバー上に最大1,000人登録可能なアドレス帳機能、通信から外れても再度参加できる再参加機能、管理者があらかじめ設定したアドレス帳を各端末に配信し一括設定できるカスタマーコントロール機能などがある。

サーバー上のアドレス帳にメンバーを登録可能。左から管理者があらかじめ設定したグループ、ユーザー個人単位、利用者が任意に作成したグループの表示

月額料金は音声通話400秒(発信・受信とも)まで105円、それを超過すると4秒1.05円の従量料金が発生するが(発信者のみ)、請求額の上限は2,625円となり、それ以上(10,000秒以上)はどれだけ使用しても定額となる。テキストや静止画の送信は通常のパケット料金が適用される。