半導体ベンダの大手である米Freescale Semiconductorは、同社のCTO(上席副社長兼最高技術責任者)に元IBMのLisa Su氏が就任したと発表した。今後、全世界におけるFreescale Semiconductorの技術的な研究開発は、すべて同氏の指揮下で行われる。

Lisa Su氏の前職は、米IBMの半導体研究開発センタ(IBM Semiconductor Research and Development Center)のバイスプレジデント。半導体製品の技術開発や戦略的アライアンスなどにおいて13年以上の経験を有しており、業界をリードする人物の一人である。また、業界ではまだ少数である女性研究者の一人でもある。

同氏はマサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)で電子工学の博士号を取得。MIT Technology Review誌が選ぶ「Top 100 Young Innovators in 2002」や「YWCA 2003 Outstanding Achievement Award for Business」にも選出されている。

Freescale Semiconductorは、今年1月にIBMのテクノロジアライアンスに参加するなど、IBMと共同で次世代半導体技術の研究開発などを進めている。