「Journler」は、Philip Dow氏が開発するノートブックアプリケーションだ。メールソフトのような3ペインのインタフェースで、手軽に文章を入力し、情報を集積し、それを再活用できる。

同様のソフトは「MacJournal」や「Yojimbo」「Scrivener」といったものがあるが、基本的に機能は似通っている。

ただし、現時点でJournlerには日本語版がないため、ここでは、Journlerの便利な機能を基本的な部分から順を追って紹介する。また、会社ではPC、自宅ではMacというビジネスパーソンにとっても、大変有用なツールと考えられる。本短期連載の中で一緒に手を動かし、Journlerのジャーナリングツールとしての性格、アイディアプロセッサとしての性格など、多彩な側面を探ってみてほしい。

第1回目は、エントリの作成についてだ。

エントリを新規作成する

Journlerは、個人利用に関してはドネーションウェア(寄付ウェア)で、ドネーションは最低10ドルから。非個人利用の場合は24.95ドル。こうしたアプリケーションとしては数少ないドネーションウェアで、個人利用であれば手軽に使い始められるのがうれしい。

Journlerの特徴は、メールソフトのように、1つ1つテキストペースのデータ(エントリ)を管理しておける点だ。作成したエントリは作成順にどんどんメール一覧のような形で集約され、必要なエントリを探す場合も、ツールバー上の検索ボックスからエントリ全体を検索してすぐに見つけることができる。

Journlerのメイン画面

Journlerのサイトからアプリケーションをダウンロードしてインストール後、起動するとまずメールソフトのような3ペインの画面が表示される。上部にはツールバー、その下にはタブバーがあり、左ペインにはカレンダーとフォルダ、右ペイン上はメール一覧画面のようなBrowse Table、その下には選択したエントリの本文が表示されている。

エントリを作成するには、[Command]+[N]、またはツールバーの「New Entry」ボタンをクリックする。すると白紙の本文が作成され、すぐに文章を作成するなどの作業を開始できる。

では次に、エントリを作成する際のTipsを紹介しよう。